犬を飼うというコト
今年の1月3日、ちょっと遠いところまで出かけようとした際に、車で駅に向かう途中で迷子の犬を発見しました。
白い大きめのポメラニアンの様。
ゴミ捨て場をウロウロしており、車を停めました。
車から降りて近づくと、警戒している様子でした。
一応、動物看護士の資格も持つので扱いは慣れている、とはいえ動物に”絶対”はないです。
「大丈夫」と声をかけながら咬まれないように、手を伸ばし警戒を解いていきました。
迷子犬は全身がオナモミという、引っ付く草の実が付き、被毛はフェルト状に。
オシッコと獣臭が強烈。
それに瘦せ細っていました。
首輪はしていたものの、ナイロン製で被毛がフェルト状に絡みついていました。
爪は伸び、足回りの毛もとても長い状態。
かなり長い間、迷子になっている?もしくは飼育放棄状態が続いている?と感じました。
うちでは、すでに2頭犬がいるので、賃貸という事もあり規約でもう飼えない。
待ち合わせしていた友達に遅れる旨を連絡し、警察署へ連れていくことにしました。
抱っこも、車も耐えて、とても良い子。
警察署で、ハサミを借りてフェルト状になった毛や、オナモミ(棘が体に食い込んでいる)モノを除去してあげました。
警察官の方曰く「署で3日間預かり、その後は保健所へ行きます。飼ってあげられませんか?」と。
迷子の届出はないそう。
迷子犬は、白内障も歯石もひどくなく、恐らく5歳くらい。
学生時代に保健所を見学し、犬の殺処分を学んだ経験もあり・・・頭がクラクラしそうな感覚になりました。
とりあえず、酷く飢えていそうだったので、警察官の方に許可をもらい近くのコンビニでワンコの缶詰のフードを調達。
与えてみると、今まで缶詰を食べたことないのか、戸惑う様子。
きっとカリカリのしか貰ってなかった。
一口食べると、もの凄い勢いで全てを食べて、お座りをして物乞いをした。
1缶与えて、一気に食べ過ぎると下痢をするので、そこでおしまい。
水は与えても一切欲しがらなかった。雨水で飢えをしのいでいたのかもしれない。
その子は、恐らくフィラリア症を患っている。時折、咳をした。
後ろ髪をひかれながらも、迷子犬を警察署へ預けた。
出かけた訳だが、楽しくない。…楽しくない。
puuは警察署へ電話した。
「明日の朝、迎えに行きます」
そして、お世話になっている動物病院にも連絡し、健康診断等の予約した。
飼うことは出来なくとも、新しい良い飼い主さんは見つけられる。
しかも、結構動物愛護のツテはある。
一次預かりなら、3頭居てもいいだろう。なんとかなる!
…数時間後、警察署から電話があった。
『飼い主が見つかったので、引き取ってもらった。』と。
どこの、どんな飼い主かも分からない。
安堵する自分と、疑う自分がいました。
警察官のお話では、
年末年始、犬だけを置いて一週間分のエサと水だけ設置し、出かける飼い主が多いのだとか。
若い家族は旅行や帰省。お年寄りはケアサービス施設へ。
信じられない。
自分が帰って犬がいないことに気付き、届出をだすとか。
犬を家族と思い過ごす人と、犬をペットとして扱う人の差を感じた。
年始から、悶々とした気持ちになりました。
犬は飼い主次第で、幸せのほとんどが決まる。後のほんの少しは持って生まれた性格。
多くの犬が幸せで居てほしい。
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犬の病気が狂犬病だけと思っている人が多いことにも驚く。
フィラリアもノミ/ダニも薬を与えて予防してください。
混合ワクチンも必ず。とくに田舎だったり水辺の近くの子にはレプトスピラも含まれる5種以上を。
川などで水遊びする子も。
狂犬病のワクチンは法令で決まっているだけのものですよ。
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