ダブルコートの猫ちゃんは、”季節で被毛が抜ける量が違う”と感じる飼い主さんもいらっしゃいますよね。猫ちゃんはどうやって季節を感じているのでしょう?
猫ちゃんが季節を感じて毛が抜ける”換毛期”についてご紹介します!




ダブルコート…オーバーコートとアンダーコートの両方を持つこと。硬めの毛とフワフワの毛の両方が生えています。
猫ちゃんの被毛の種類については、専用記事を参考にしてください。
猫の換毛期ってなに?毛が抜ける仕組み


ダブルコートの猫ちゃんは、アンダーコートという保温性に優れた被毛を持っています。
アンダーコートはフワフワした綿毛のような毛で、人間のダウンジャケットのように寒い時期も体を温かく保ってくれます。ただ、このアンダーコートは高温多湿の時期には逆効果、暑くてたまりません。
本格的に暑い季節がくる前に、猫ちゃんは衣替えをします。猫ちゃんの衣替えは、アンダーコートがどんどん抜けて少なくなり、夏毛になることです。このアンダーコートがどんどん抜ける時期を”換毛期”と呼びます。
換毛期は、お住まいの地域にも左右されますが一般的には春先の3月頃にやってきます。



春先にアンダーコートは抜け落ちて少なくなりますが、寒くなる前には冬支度としてアンダーコートが生えてきて冬毛になります。
抜け毛対策の意味でも、毛球症の予防の意味でも、換毛期には特にブラッシングをしてあげる必要があります。ブラッシングには様々なメリットがありますので小まめに行ってあげてくださいね。



猫はどうやって季節を感じているの?


猫ちゃんは、どうやって季節を感じて”換毛期”を迎えるのでしょうか?
猫が季節を感じ取る方法は2つです。
1つ目は一番大きな要因で、日光の長さの変化です。猫は日の長さを敏感に感じています。
日照時間が長くなってくると『暑い季節がやってくる』と夏毛の準備を始めます。逆に日照時間が短くなってくると、『冬の支度をしなくちゃ』と冬毛になっていきます。
2つ目は気温の変化です。気温の変化も季節を感じる材料になります。
- 日照時間の変化
- 気温の変化
猫が季節を感じる一番の要因は、日の長さの変化です。日照時間の変化がホルモンの分泌を促進し、換毛を促すようになっています。






あれ?!うちの子には換毛期がない?
ここまで換毛期のお話をしてきましたが、「うちの子には換毛期がない?」「ずーっと抜け毛がある気がする」と疑問に思われた飼い主さんもおられると思います。
じつは明確な換毛期がなく、1年を通して抜け毛の量があまり変わらない子もいます。






室内飼育で季節の変化を感じにくい


日照時間と気温の変化を猫ちゃんが感じると、3月頃に換毛期がやってきます。
でも猫ちゃんを室内飼育をしていると、自然の季節の変化を感じにくい場合もあります。
朝にカーテンを閉めていて室内が明るくなるのが遅かったり、夜間も照明が明るく照らされていたり、24時間エアコンが付いていたりと、室内は外の環境と違うことが多いです。
部屋の中だと四季の変化を感じにくく、換毛のホルモンが刺激されないので換毛期がなくなります。明確な換毛期がなくなっても、抜け毛はなくなりませんので、 毛周期にともなって1年を通して被毛が生え変わります。
換毛期がなくても、猫ちゃんにとっては”不健康”ということはないので安心してくださいね。お部屋の環境に合わせて『夏毛や冬毛に変化する必要がない』と、猫ちゃんの身体が自然に判断しているだけです。






毛周期については、専用記事に詳しく書いています。
シングルコートの猫


シングルコートの猫は、オーバーコートしか生えていません。換毛期ではアンダーコートが抜けて夏毛になるのですが、シングルコートの猫はアンダーコートを持たないので換毛期がありません。
シングルコートの猫は、1年を通してオーバーコートの毛周期にともなった抜け毛があります。
日本猫をふくめてダブルコートを持つ猫が多いのですが、暑い地域が原産地の猫はシングルコートだったりします。
- エジプシャンマウ
- シャム
- メインクーン
- ベンガル








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