猫の被毛には、季節によって生え変わりが促進される換毛期があります。
室内で飼われている猫ちゃんには明確な季節の差がないこともあり、換毛期がはっきりしない子もいます。換毛期がはっきりある子も、ない子も被毛が定期的に抜け替わっているのは一緒です。
換毛期については、詳しく書いてある専用記事を参考にしてくださいね。
猫の被毛の抜け替わる周期や被毛の特徴について、詳しくみてみましょう!
猫の被毛のタイプと抜け毛





オーバーコート
オーバーコートの役割は、体の表面を保護すること、そのため別名でガードヘアと呼ばれる場合もあります。オーバーコートは硬めで丈夫な毛で、抜け落ちるとカーペットやじゅうたんにツンツンと突き刺さっていることも多いです。



アンダーコート
アンダーコートは、フワフワの柔らかい毛でダウンジャケットのように、体を保温する役割があります。部屋の中でフワッと綿毛のように飛ぶのがアンダーコートです。



ダブルコート


フワフワのアンダーコートが保温性が高いので、寒さが和らぐ3月頃からたくさん抜けはじめ、夏を迎える夏毛の準備になります。そして、冬を迎えるために、11月頃にはアンダーコートがビッシリ生えそろいます。この季節でたくさん毛が抜けるのを換毛期と言います。
- ペルシャ
- アメリカンショートヘア
- ロシアンブルー
- ラグドール
- スコティッシュフォールド



シングルコート


ダブルコートの子に比べると抜け毛が少ないと言われています。ただ、ダブルコートの子に比べて毛量が少ないか?というとそうでもありませんので、もちろん抜け毛はあります。
季節ごとの生え変わりはおきませんが、毎日少しずつ生え変わっていきます。
- エジプシャンマウ
- シャム
- メインクーン
- ベンガル






猫の毛の生え変わりのサイクル|毛周期ってなに?


すべての被毛が毛周期のサイクルで、少しずつ抜けては生えてを繰り返しています。









成長期
被毛がどんどん伸びる時期。
この時期は、毛根が栄養をたくさん使い、被毛の元になる毛母細胞がどんどん分裂して被毛が長く成長します。



退行期
被毛の成長がストップする時期。
毛母細胞が死んで、毛根部が毛乳頭という毛根に栄養を送る部分から離れます。毛根部が皮膚の表面に徐々に押し上げられていきます。



休止期(脱毛期)
抜け落ちていき、新しい被毛が生え始める時期。
皮膚の表面に押し上げられた古い被毛の下に、新しい被毛が生え始めます。新しい被毛が伸びるのに従い、古い毛はさらに皮膚の表面に押し上げられ、やがて抜け落ちます。



抜け毛が多くてもハゲない!猫の毛は何本あるの?











猫ちゃんは、毛周期により毎日たくさん抜け毛があります。ダブルコートの場合は、3月頃になるとアンダーコートがたくさん抜けて夏毛になります。でも、ハゲちゃうことはありません!
いったい猫の毛って何本くらいあるのでしょう?
1つの毛穴から10本の毛が生えている
猫の毛の生え方には、人とは違う特徴があります。
猫ちゃんは毛穴1つから、被毛が5~10本程度生えています。人が1~2本程度なのに比べると、1つあたりの毛穴から生えている毛の量が多いことが分かります。
猫の毛穴は、1本のオーバーコートと複数のアンダーコートが生える構造になっています。



猫の毛の本数は?
猫の毛は100万本あると言われています。人の髪の毛は平均10万本程度といいますので、猫の被毛は10倍もあります。抜け毛のケアが必要なのも納得ですね。






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