「なぜ猫をシャンプーするのか?」…目的によって、じつはおすすめシャンプーが違ってきます。
人間も男性か女性か、年齢やフケや皮脂の多さなどでも選ぶシャンプーは変わりますよね。猫ちゃんも同じで、猫の性格や皮膚の状態、年齢などで使いたいシャンプーは異なります。
この記事では、一緒に暮らしている猫ちゃんに合うシャンプーを見つけるお手伝いをしたいと思います。




押さえておきたい猫のシャンプー選びのポイント
猫は犬と違って、グルーミングをして自分で被毛や体をキレイにするので、ワンちゃんに比べると猫ちゃんのシャンプーの必要性は低いと言えます。
ただ、長毛種の子や太った子はグルーミングでは足りていないことがありますし、換毛期などで大量に抜け毛が出る時などにはシャンプーはとても有効です。また、ダニやノミなどの外部寄生虫が付いてしまった時や、発情期のスプレーで臭いがきつい時などもシャンプーが必要になったりします。






猫をシャンプーする目的をハッキリさせよう!


- 汚れや臭いを落としたい
- フケや皮膚の状態が気になる
- ダニやノミが付いている
猫のシャンプーを選ぶ時に押さえておきたいコト
猫のシャンプーを選ぶ時に押さえておきたい基本的なポイントがあります。



猫専用もしくは猫犬用と明記されているシャンプーを選ぶ
人間のシャンプーや犬のシャンプーは、猫の皮膚には負担になってしまうことがあります。猫専用もしくは猫犬用と明記されているシャンプーを選びます。
皮膚のpHに近いシャンプーが、皮膚への刺激が少なくて良いです。人と犬、猫では、皮膚のpHが違いますので、シャンプーのpHも若干違ってきます。猫の皮膚に負担の少ない猫用のシャンプーを使いましょう。



無香料のもの/微香料のシャンプーを選ぶ
猫はニオイにとても敏感です。
丁寧にグルーミングをするのは野生の名残で、狩りの時にニオイで獲物に気が付かれないよう、自分の被毛に付いた汚れやニオイを取るためです。
シャンプーの香りも、猫にとってはストレスになってしまうこともあります。微香料かできれば無香料を選んであげたいですね。



低刺激の肌に優しいシャンプーを選ぶ
猫の肌は被毛に守られているため、とても繊細です。
洗浄力が強すぎるものや、化学物質を多量に含んでいるものなどは、猫の敏感な肌を刺激しかねません。低刺激の肌に優しいシャンプーを選びましょう。



猫の皮膚の状態や性格でシャンプーを選びましょう!
目的に合った猫用のシャンプーをご紹介します。



皮膚のトラブルなし!汚れや臭いが気になる場合
皮膚のトラブルはないけど、汚れや臭いが気になる場合に選びたいシャンプーをご紹介します。抜け毛が多い時期にも効果的です。
- 猫専用リンスインシャンプー
- 低刺激アミノ酸系ベースで皮膚のデリケートな猫でも安心
- 速乾性に優れているので、ドライヤーの時間を短縮できます
- 微香料で、乾くとほとんどニオイがなくなります
ZOIC(ゾイック)は、日本の中野製薬で作られている安心安全の日本製です。
猫への安全性がしっかり確認されているため、普段使いとしておすすめです。
ゾイック キャッツシャンプーは猫専用で、猫のデリケートな皮膚に合うよう作られています。低刺激ですがしっかりとした洗浄力が魅力です。
リンスが入っているものは乾きが悪いものが多いですが、ゾイック キャッツシャンプーは乾きが早くドライヤーが苦手な子にも向いています。
短毛種から長毛種まで使うことができるので、多頭飼いの方も使いやすいです。





皮膚の状態が気になる場合
フケが出ていたり、被毛や皮膚がべとついている場合など、皮膚の状態が気になる時におすすめのシャンプーをご紹介します。ただし、皮膚の状態が明らかに異常な場合は、シャンプー前に動物病院に相談してくださいね。
- 犬猫兼用のシャンプー
- 消臭効果や殺菌効果に優れている
- 動物病院でも処方されるクロルヘキシジン配合
- 細菌や真菌などから皮膚や被毛を守る
- 低刺激で子猫でも使用できる
薬用シャンプーでもっとも有名なノルバサン。多くの動物病院でも使用されています。
ノルバサン シャンプー 0.5は低刺激でありながら、薬用成分であるクロルヘキシジン酢酸塩を配合しています。クロルヘキシジン酢酸塩は細菌やカビへの抗菌作用があり、猫の皮膚を清潔に保つ効果があります。フケが気になる場合や、皮膚や被毛が油っぽく感じる子におすすめです。
薬用成分は含んでいますが、医薬部外品なので薬効作用が強すぎることもなく、ご家庭でも安心して使えます。
洗浄成分も含んでいるので、汚れや臭いを落としながら皮膚や被毛のケアができます。刺激が少なく、子猫にも使うことができます。



ノミやダニがついてしまっている場合
ノミやダニを取り除く目的で使用するシャンプーをご紹介します。ノミの場合はシャンプーで駆除し易いのですが、ダニが付いている場合は動物病院で取り除いてもらいましょう。無理に取り払うと、ダニの口が皮膚に残ってしまい化膿してしまうことが多くあります。
- 犬猫兼用のシャンプー
- 低刺激性の植物由来の洗浄成分100%
- ノミ/ダニの駆除に有効
- リンス成分配合
ノミやダニを駆除する成分であるフェノトリンが入っているシャンプーです。フェノトリンは犬猫で駆虫薬としても利用されています。
フェノトリンは人を含め、犬猫ともに大量に摂取すると中毒を起こしますが、舐めても中毒を起こさない量しか配合されていないので安心です。敏感な子もいるため、念のためシャンプーの時には舐めないように注意してあげます。シャンプー後にしっかり洗い流せば、猫がグルーミングしても問題ありません。
アトピーのように肌が敏感な子は、薬剤の成分に反応して痒み等が出る場合があります。とくに外部寄生虫が付いている場合、それだけで皮膚に負担になっているので皮膚が荒れているような場合は、動物病院に相談する方が良いです。
ノラ猫ちゃんを保護した時や、外に自由に出られる子の場合に使いたいシャンプーです。



シャンプーやお風呂を怖がる場合
シャンプーやお風呂を怖がる場合には、ウォーターレスシャンプーがおすすめです。水を使わないのでドライヤーも必要なく、シャンプーが苦手な猫ちゃんにもピッタリです。
- 猫専用のウォーターレスシャンプー
- 天然成分100%で舐めても大丈夫
- 除菌、消臭効果がある
- 被毛の汚れを泡で浮かせて除去
キャットフォーミングシャンプーは水が苦手な猫ちゃんでもシャンプーすることができるウォーターレスシャンプーです。
ポンプを押すと泡が出てくるので、その泡を被毛にすり込むようにして汚れを浮かし、乾いたタオルで拭き上げます。ドライヤーの必要もないので、猫ちゃんへの負担もとても軽いのが特徴です。
シャンプーを舐めてしまっても、100%天然成分なので大丈夫です。
全身使えるのはもちろん、手足やお尻回りなど汚れやすい部分だけキレイにする時にも便利です。





老猫や病気で元気がない場合
老猫や病気で便器がない場合は、お風呂に入れてシャンプーするのは猫の負担が大きいためおすすめしません。代わりにウォーターレスシャンプーで手早くキレイにしてあげます。
- 猫専用のウォーターレスシャンプー
- 天然成分100%で舐めても大丈夫
- 除菌、消臭効果がある
- 被毛の汚れを泡で浮かせて除去
お風呂が苦手な猫ちゃん同様に、キャットフォーミングシャンプーを使用します。
キャットフォーミングシャンプーは水なしで被毛や皮脂を清潔にすることができるウォーターレスシャンプーです。
ポンプを押すと泡が出てくるので、その泡を被毛にすり込むようにして汚れを浮かし、乾いたタオルで拭き上げます。ドライヤーの必要もないので、猫ちゃんへの負担もとても軽いのが特徴です。ただし、目や鼻に入らないように注意してあげてくださいね。
シャンプーを舐めてしまっても、100%天然成分なので大丈夫です。
全身使えるのはもちろん、手足やお尻回りなど汚れやすい部分だけキレイにする時にも便利です。



子猫の場合
- 無添加のオーガニックシャンプー
- 子猫はもちろん、子犬や赤ちゃんも使用できる
- 泡で優しく洗える
- 泡切れも良く、リンスも不要
NICO シャンプー オーガニック(100mlあわあわセット)は、専用のポンプにシャンプーを入れてぬるま湯で希釈して使います。専用のポンプからは泡が出てきて、被毛の少ない子猫でも優しく泡で洗い上げることができます。
子猫は被毛が十分生えそろっていないので、液体シャンプーでは泡立てようとすると皮膚に負担になってしまうこともあります。
無添加のオーガニックシャンプーなので、子猫ちゃんにも刺激が少なく安心して使えます。子猫以外にも、子犬や人間の赤ちゃん、ハムスターまで使えます。





猫のシャンプーは目的によって選ぶ まとめ
この記事では「猫のシャンプーの目的で選びたいシャンプーが変わる」ことについて書きました。
猫は単独で狩りを行う習性が残っていることから、キレイ好きで臭いも汚れも少ないです。ですが、シャンプーが必要になることもあります。
その場合は、自分の猫に合っているシャンプーを選んであげることで、シャンプーの効果が向上します。
- 皮膚は健康、臭いや汚れが気になる→ゾイック キャッツシャンプー
- 皮膚の状態が気になる→ノルバサン シャンプー 0.5
- ノミやダニが付いてしまった→ジョイペット ダニとノミ取り リンスインシャンプー
- 水が苦手で暴れる→キャットフォーミングシャンプー 無香料
- 老猫や病気で元気がない→キャットフォーミングシャンプー 無香料
- 子猫→オーガニック ペットシャンプーNICO
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