猫ちゃんの抜け毛や、毛玉の予防にとても効果的なのがファーミネーターというアイテムです。
抜け毛がすごく取れる!と聞いたことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
ファーミネーターは正しく利用すれば抜け毛を効率的に取り除け、猫も体にまとわりついているムダな被毛がなくなりスッキリします。
一方で、”ハゲた””毛を抜いている”という情報もありますよね?ファーミネーターは使い方を間違ったり、類似品や偽物を使用すると思わぬトラブルを招くこともあります。
とても便利な抜け毛対策アイテムのファーミネーターを、正しく安全に使いこなせる術を詳しくご紹介します!




この記事では「【猫の抜け毛】猫用ファーミネーターの種類/使い方/デメリット/注意点」について書いていきます。
猫の抜け毛対策に有効!ファーミネーターとは?
ファーミネーターは、アメリカの『スペクトラムブランズ社(Spectrum Brands)』が販売している、ペット用グルーミング製品の代表的なブランドです。
抜け毛を取るアイテムの代名詞となるほど有名なアイテムで、世界中で愛用されています。





ファーミネーターはどうして抜け毛がたくさん取れるの?








ファーミネーターはトリミングナイフの改良版
ファーミネーターの刃(クシ)の部分はとても特徴的です。
特徴的な刃のおかげで、抜け毛をたくさん取り除くことができるのですが、じつはこの刃は、トリミングナイフというトリマーさんが使う道具と同じなんです。


トリマーさんが使うトリミングナイフは、アンダーコート(フワフワの毛)がないシングルコートのテリア種の被毛を、新しい強く美しい被毛が生えてくるように使います。
トリミングナイフの刃の機能を応用し、ファーミネーターはアンダーコートの抜け毛や抜けかけている被毛を取り除くように改良されたアイテムです。
特殊なファーミネーター刃は、被毛に沿って軽くとかすだけで、特別なテクニックがなくても抜けたアンダーコートを取り除くことができます。






ファーミネーターの刃やトリミングナイフについて、もっと知りたい場合は専用記事をご覧ください。
猫にファーミネーターは痛くない?
トリミングナイフと違って、ファーミネーターは抜けているアンダーコートを取り除きます。
猫ちゃんの生えている毛を引き抜いているわけではないので、痛みはありません。ただし、 正しく使わないと猫に痛い思いをさせることがあります。
痛い思いをさせてしまう理由には、被毛がもつれていたり、濡れているのにファーミネーターを使ってしまったり、抜け毛が取れるので夢中になりやりすぎてしまったり等があります。



また、後で詳しくご説明しますが偽物や模倣品(格安)を使うことでも、皮膚や被毛を傷めるトラブルが多く発生しています。
ファーミネーターは利用方法をきちんと守れば、猫ちゃんに不快な思いをさせることはありません。



- 正しく使えば痛くありません
- 被毛がもつれていたり、濡れているまま使うのはNG
- 飼い主さんが、夢中になり過ぎるのには注意
- 偽物や類似品は、トラブルを起こすリスクが高い
猫用ファーミネーターの口コミ
可愛い猫ちゃんのファーミネーターの使用の様子が、Twitterにありますのでご紹介させていただきますね。
評判のファーミネーター買いました
スーちゃん 気に入ってくれて、うっとりメロメロですpic.twitter.com/EgiU0Xe33a
— 猫ちゃん大好き集まれ!! (@nekotyan01) 2018年8月25日



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昨日、お客様に噂の?「ファーミネーター」をいただきました
わたくし、ネットでの口コミを見て、かなり気になっておりましたのでさっそく使わせていただきました(°▽°)
あらあらさらっと撫でるだけで、しっかり猫ちゃんの毛をキャッチしてくれます#ファーミネーター pic.twitter.com/XRr53T7pTA— 札幌 猫カフェ らぶねこ (@loveneko2008) 2018年4月3日



ずっと迷ってたけど、遂に買っちゃった!
ファーミネーター✨
猫飼いの人なら知ってる人も多そう🐱
5480円也_:(´ཀ`」∠):_
た、高い😵💦
でもめっちゃとれたー😂 pic.twitter.com/h3CfeMLAvP— 🐱aki🐱🍎🥧 (@aki232032) 2018年7月21日



猫用ファーミネーターの種類とサイズ
猫用ファーミネーターには、SとLのサイズがあります。
大きい子に小さいモデルを利用するのは良いですが、小さい子に大きいモデルを利用すると使い勝手が悪いだけでなく、細かい部分をとかしてあげることができずに効果を発揮しきれません。
公式サイトでは、4.6Kg以上はLサイズが推奨されています。ただ、丁寧にファーミネーターを使う場合は、ラグドールやメインクーンなど大型種でない限りSサイズの方が使いやすいです。
細かくブラッシングしたいときは、小さいサイズを選ぼう
また、長毛種なのか短毛種なのかによっても使用するファーミネーターは変わってきます。
- 長毛種用:S/ L
- 短毛種用:S/ L
→猫用は4種類あります



猫用ファーミネーターは長毛種や短毛種にも使える?
ファーミネーターは長毛種の猫ちゃんにも、短毛種の猫ちゃんにも使えます。
被毛の長さによって、ファーミネーターの刃の長さが少し違うので、長毛種の子には長毛種用を短毛種の子には短毛種用を使ってあげてください。



特に長毛種の猫ちゃんは、抜け毛が体に付いたままになると毛玉になりやすいので、ファーミネーターを活用することで毛玉の抑制にも役立ちます。
猫ちゃんが痛がらないように、ファーミネーターを使う前に、柔らかいスリッカーなどで全身をとかして、毛玉がないことと被毛のもつれをほぐしてから行ってあげます。
専用記事では、長毛種の猫ちゃんにファーミネーターを使うポイントをご紹介しています。
子猫にもファーミネーターは使えるの?
子猫には大人用のファーミネーターは使いません。


子猫はアンダーコートがしっかり生えそろっていませんので、大人用のファーミネーターは適していません。ですが、”何もしなくていい”という訳ではありません。子猫の時からブラッシングに馴らしておくことで、大人になってもブラッシングが大好きでケアしやすい良い子に育ちます。
そこで、子猫ちゃんには子猫のファーミネーターを使ってあげます!



子猫ちゃんには、ファーミネーター正規代理店が販売する”ファーミネーターお手入れキット”がおすすめです。お手入れキットは子猫用に作られたブラシで、初めてのブラッシングのためのコームとスリッカーのデビューにピッタリです。
ワンタッチでブラシ部分が、子猫にピッタリの柔らかいスリッカーと小さなコームに変化します。



子猫ちゃん用のファーミネーターの専用記事には、さらに詳しくグルーミングのメリットなどについても書いています。
猫用ファーミネーターのデメリットや注意点は?



ファーミネーターのデメリットは2つです。
- 使い過ぎてしまう
- 偽物/類似品を使ってしまう



ファーミネーターの使い過ぎには注意しよう
ファーミネーターは面白いようにアンダーコートの抜け毛を取ることができるため、飼い主さんが夢中になってしまうことがあります。良くあるやりすぎには2通りあり、”1回あたり長時間使ってしまう”または”毎日使ってしまう”です。
ファーミネーターは公式サイト上では、1~2回/週の使用で10~20分程度とあります。でも、これは犬も含めた数字なので少し多い印象です。猫ちゃんの場合は1~2回/週で、1回あたり2~3分でOKです。






毎日ブラッシングしていれば、ファーミネーターは1~2回/週で、1回あたり2~3分でOK
毎日のブラッシングにはソフトタイプのスリッカーやコームを利用し、ファーミネーターは週1~2回程度にします。
換毛期だけファーミネーターを使うというのではなく、週1回程度を習慣づけておく方が皮膚や被毛へのストレスを減らすことができます。
ファーミネーターの使い過ぎには注意が必要です。詳しくは専用記事を参考にしてください。
猫用ファーミネーターの偽物&模倣品に注意!並行輸入品も⁈
模造品は、ファーミネーターより価格が安いですよね?
これは、ファーミネーターにくらべて 低コストで生産しており”質が悪い”からです。どの部分の質が一番悪いかというと、抜け毛取りのポイントである”刃”の部分になります。
ファーミネーターには多くの偽物や似た商品があり。偽物/類似品を使ってしまうというのも、デメリットです。中には本物と思って、並行輸入品や偽物を使用してしまっている飼い主さんもおられます。






- 被毛に引っかかってしまう
- まだ元気な被毛まで、引きちぎってしまう
- 皮膚を傷めたり、ケガをしてしまう
刃の品質が悪いので、被毛をすべるようにとかすことができず、被毛に引っかかって切れてしまったり、無理な力がかかるので、皮膚に刺激を与えたり、皮膚を引っ掻いてしまって傷になったりします。ハゲてしまった…ということも起こりやすくなります。
大切な猫ちゃんを傷つけてしまわないように、本物のファーミネーターを使うことが大切です。
偽物や類似品と本物のファーミネーターの違いについては、専用記事を参考にしてくださいね。
猫用ファーミネーターの価格は?
ファーミネーターの価格を調べてみましょう!
- Sサイズ…4,000~5,000円
- Lサイズ…5,000~6,000円
ファーミネーターの大体の価格は、Sサイズが4,000~5,000円。Lサイズが5,000~6,000円ほどとなっています。この価格より明らかに安い商品は、偽物や並行輸入品になり見た目は同じように見えても、品質は全然違うものとなります。



ファーミネーターは1度購入すると、とても丈夫で買い替えがほとんど必要ありません。少し高価な印象を受けますが、一生安心して使えると考えるとそれほど効果には感じません。



通販で本物の猫用ファーミネーターを手に入れる方法
ファーミネーターを使っていると思いながら、実際には模造品を使い続けている飼い主さんもいるんです。そうならないためには『正規代理店品』を購入します。
並行輸入品を本物と思う方もいらっしゃいますが、並行輸入品は正規品の品質検査をクリアできないものあり、本当のファーミネーターの品質に及びません。並行輸入品にも注意してくださいね。
小型猫用:Sサイズ




大型猫用:Lサイズ







【猫の抜け毛】猫用ファーミネーターの種類/使い方/デメリット/注意点 まとめ
この記事では「【猫の抜け毛】猫用ファーミネーターの種類/使い方/デメリット/注意点」について書きました。
ファーミネーターは、特殊なブレード(刃)を持っています。特殊なブレードによって、抜けているアンダーコートを取り除くために使います。
アンダーコートの抜けている被毛を取り除くので、正しい使い方をすれば猫ちゃんの肌に刺激もなく不快な気持ちにすることもありません。
ただ、トラブルとしてハゲてしまった、皮膚を傷めたと聞いたこともあると思います。その多くの場合が「模造品」や「並行輸入品」を使っていて、質が悪いブレードのため、抜けていないアンダーコートを無理に引きちぎってしまったり、皮膚を引っ掻いてしまっています。正規品を使うということが、まず第一に大切なポイントです。
そして抜け毛が良く取れるので、飼い主さんがブラッシングに夢中になってしまうケースもあります。ファーミネーターだけでなく、スリッカーでもコームでも必要以上に使えば皮膚の負担になります。
適切な頻度で、猫ちゃんの皮膚や表情などの様子を見ながらブラッシングをしてあげてくださいね。
メッセージをどうぞ!
コメント一覧 (2件)
こんにちは、初めまして!
プラッキングについての情報が誤っていますのでご連絡しました。
プラッキングはシングルコート(マルチーズやヨーキー)の犬におこなうものではありません。(そんなことしたら大変なことになります…!)
主にゴワゴワした上毛が生えるテリア種におこなうものです。
トリミングナイフを使って、その上毛を取り除くことをプラッキングと言います。
プラッキングと検索するとより詳しくまとめてくれているサイト様もあるので、参考にされてみてはいかがでしょうか。
サイト運営ご苦労さまです。これからも頑張ってくださいね!
情報ありがとうございます。
言葉足らず&失念でした!
完全にシングルコートで、テリア種を思い浮かべて記事を書いておりました。
仰る通り、マル・ヨーキーはじめ、プーなど、すべてのシングルコートの子で行うものではありません。
訂正させていただきます。